イボについて①

 

イボは大きく二種類に分けられます。

ひとつは“ウイルスが原因でできるイボ”、もうひとつは“紫外線や加齢が原因でできるイボ”です。

紫外線や加齢が原因のイボはウイルス感染ではなく、長年の紫外線による障害や、加齢による皮膚の老化、また洋服の摩擦による刺激などが原因で起こると言われています。突然起こるものではなく、年月をかけて徐々にイボができるのが特徴です。

 

脂漏性角化症 (老人性いぼ)

特徴 表面がざらざら褐色や黒色に盛り上がる。顔や手、腕などにできる。

原因 長年紫外線を浴びてできる

 

 

軟性線維腫(スキンタッグ)

特徴 数ミリ程度の柔らかいでっぱり。首やわきの下、鼠径部にできる。

原因 摩擦や加齢、紫外線など

 

治療

基本的には経過観察で問題はありません。痛みや痒みがある場合や希望がある場合には以下の治療法があります。

 

液体窒素療法(凍結凝固法)

液体窒素を患部に綿棒で押し当てます。
イボは、1回の治療で治すことは難しく、何回も繰り返して治療を行う必要があります。
1~2週間に1回行うのでこれを目安に再診してください。
液体窒素療法以外には、局所麻酔の注射後にメスで切ったり、電気を用いて焼き取る方法があります。症状に合わせて治療法をご提案いたします。

 

\治療のPOINT/
□液体窒素は、とても冷たいので、治療中は痛みを感じます。治療後もジンジンした痛みを感じることがあります。治療後の生活に支障がないように、患者さんの状態を確認しながら、治療の強さを決めます。
□液体窒素療法後は、そのまま普段通りの生活をして下さい。基本的には薬も消毒も必要ありませんが、必要に応じて抗菌薬を処方します。
□液体窒素療法では反応が強いと水ぶくれや赤く腫れることもあります。これは一時的なもので心配はありません。大きな変化が現れたときや不安なことがあれば受診してください。

2021年05月25日