ステロイド外用薬のウソとホント②

前々回お話したステロイド外用薬のウソと本当の2回目をクイズ形式で

解説していきたいと思います。

 

クイズ② ステロイド外用薬を使用すると、ニキビ、おできなどができやすなる?

 

 

 

答え・・・・◯ホント

クイズに答えている男性のイラスト「マル・バツ」 | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

 

解説 お薬を塗った部分の免疫力が低下するため、ニキビ、おできなどができることもあります。ステロイド外用薬を使用した場合、全身性の副作用は少ないですが、お薬を塗った部分の皮膚の免疫力が低下します。そうすると、その部分に細菌、カビがついてニキビやおできができやすくなります。このような状態になると、いままではとは違った症状が現れてくるので、「症状が変わったな」と感じたら、すぐに皮膚科に相談してください。早めにお薬を中止し適切な治療を行うことで、短期間のうちに治すことができます。

 

〜あなたの心配どんなこと〜

ステロイド外用薬を使うと白内障になるのですか?

ステロイド外用薬が使用されるようになった1950年代以前から、アトピー性皮膚炎で白内障を生じる患者さんがいることが知られていました。ステロイド外用薬が広く使用されるようになってからも、その発生率は変わっていません。今日では、アトピー性皮膚炎で白内障が生じるのは、かゆみのために目の周りをこすったり、たたくなど、主に外傷性の原因によるものと考えられています。ステロイド外用薬が目の中に入らないように上手に使って、目の周りの症状を良い状態に保ち、刺激しないことが大切です。

 

 

2021年04月16日