今回は、引き続きステロイド外用薬のウソとホント③のクイズを出したいと思います。
ステロイド外用薬を中止するとリバウンドが起こる?
答え・・・ウソ
使用法が適切でないと、症状が悪くなることもありますが、それを”リバウンド”とは言いません。
慢性の病気では、症状が落ち着いているようにみえても、病気としては続いているわけです。したがって、自分勝手に判断して、ステロイド外用薬をはじめとした治療を中止すると、病気は再び勢いを増して、ときにはひどい症状になってしまいます。これをステロイド外用薬のリバウンドと呼んでいることもありますが、これは間違いで、中止の仕方が適切でないために、単に元々の病気が悪化したものです。
一般にリバウンドとは、薬による治療を続けているときに、突然中止することによって、もともとの病気の症状以外に、別の強い症状が現れることをいい、ただ単に病気が悪化することをいうのではありません。
ステロイド外用薬で言われているリバウンドのほとんどは、元々の病気の症状が強くなったものと考えられます。症状を悪化させないためには、自分の勝手な判断でお薬を中止することなく、医師の指示どおり、上手に減らしていくことが大切です。