ペーパースクリーン版画

今日もジトジト蒸し暑い日が続きますね。

早く、梅雨明けしないかと待ち遠しい日々です。

 

そんなジメジメした気分を一掃してくれる素敵な絵を待合室に飾らせて頂きました。

 

 

作品は「星降る夜」というタイトルで作者は大場寿子先生です。

 

大場寿子先生は、福岡県筑紫野市にギャラリー「風の木」を構えられ、CWAJ PRINT SHOW出品など受賞歴多数で九州国立博物館にて展示・制作実演され、各地で講師としても活動されています。先生の作品は、ペーパースクリーン版画という日本で生まれ日本で育った現代版画です。日本古来の「捺染」、「倭絵」、「紅型」等の技法に「謄写版」の技法、それに先生が発見工夫して得た「特殊な技法」を混じえて表現されます。和紙の繊維を透かした柔らかな質感があり、独特なマチエールと、色鮮やかな多彩なグラデーションが生まれます。版が残らず後刷りすることが出来ないため、作品に希少性が生まれます。(←http://keisukeandhisako.comプロフィール抜粋しました。)

 

作品を見ていると、何層にも折り重ねられた青色のグラデーションが心を癒します。

額縁と表装は夫でもあり同じ版画家の大場敬介氏の作品です。微妙な青の大理石が散りばめられた額縁と三つの段差をつけた奥行きを感じさせる表装は作品をさらに格上げし、見る人の心に深く感じさせられるものとなっています。素晴らしいマリアージュとなっています。

 

是非、来院された際には素敵な作品をご覧ください。

 

2021年07月09日