できものとは、皮膚にできる腫瘍やしこりのことです。体のあらゆる部位にでき、疾患によって色や硬さは異なり、良性と悪性の両方があります。できものの症状にあわせた適切な治療を行います。ニキビ、粉瘤、稗粒腫、色素性母斑、老人性いぼ、日光角化症、脂肪腫などにお悩みの方は、当クリニックにご来院ください。
ニキビ・痤瘡
痤瘡とは俗にニキビと呼ばれるもので、思春期から青年期にかけて顔や胸、背中に生じます。ニキビが生じるメカニズムは複雑で、遺伝的素因や年齢、環境因子(食生活、睡眠、薬物、精神的ストレス、化粧品など)が関わっています。ニキビ痕を残さないよう適切な治療を行うことが大切です。
治療
外用薬は、抗生物質外用剤(ナジフロキサシン、オゼノキサシン、クリンダマイシン)やレチノイド外用剤、過酸化ベンゾイルを処方し、内服薬としては、抗生物質や漢方薬の飲み薬を処方します。自費治療にはなりますが、レーザー治療やイオン導入、ケミカルピーリングでの治療も行っています。また、にきびができにくい皮膚を作ることも大切ですので、医師による生活指導やスキンケア指導(洗顔、ニキビ用基礎化粧品、メイクアップ指導)も行います。
粉瘤・アテローマ
粉瘤とは皮膚に袋状の組織でき、そこに角質や皮脂がたまって徐々に大きくなってしまったものです。良性の皮膚腫瘍の一種であり、アテローマ、表皮嚢腫とも呼ばれます。細菌が侵入して化膿すると赤く腫れて、痛みを引き起こします。
治療
局所麻酔を行った後、くりぬき法または切開法により袋状の組織と内容物を取り出して傷を縫い合わせます。必要に応じて抗生物質、痛み止めの内服治療を行います。当クリニックではできる限り傷跡が目立たないように治療することを心がけており、小切開による手術を行います。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
主に目の周囲や頬にできる直径1~2mm程度の白色~黄色のブツブツした発疹です。白ニキビに似ていますが異なります。
治療
注射針で小さく切開し白色球状の内容物(角質の塊)を圧出します。
汗管腫(かんかんしゅ)
直径1~3mm、ほぼ正常な皮膚色の硬いブツブツで、思春期ごろから目立つようになります。女性に多く、まぶたによくできますが、首や胸にできることもあります。
治療
悪性化することはなく心配するものではありません。切除することはできますが、たくさんできることが多く全てを取り切るのは難しいです。自費診療になりますが炭酸ガスレーザーでの治療を試みることもあります。
色素性母斑
俗にほくろと呼ばれる、黒いアザのことです。
治療
保険治療、自費治療ともに行っております。ほくろの形や大きさ、部位によって、切除もしくはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の治療を行います。
老人性いぼ・脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
20歳代の方にもできることはありますが、60歳代では80%、80歳代では100%にみられます。茶色ないし黒色で扁平に盛り上がったイボ様のできものです。頭から顔、首などによくできますが、全身のどこにでもできます。がんと見分けるのが難しい場合もあり、ダーモスコピーで病変部を拡大し、正確な診断に努めます。
治療
液体窒素による凍結療法を行います。部位や大きさによってCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による治療も行います(保険適用外)。
日光角化症・Bowen病
日光角化症は、日光(紫外線)を多く浴びる顔や頭部に多く発症し、淡い褐色から紅褐色の表面がカサカサとした1~2cmのシミです。Bowen病は、胸、腹、太ももなどの日光に当たらない部位に発症し、淡い紅色から褐色調であることが多く、一部盛り上がったり表面にはかさぶた(痂皮(かひ))がついていたり、正常皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。
治療
頭部や顔面に生じた日光角化症ではイミキモドクリームによる外用治療が可能です。他の部位に生じた日光角化症やBowen病では液体窒素による凍結療法や麻酔を行ったあとメスで切除する外科切除があります。
脂肪腫
脂肪腫とは、皮膚の下に脂肪を蓄えた細胞が増えてできた良性の皮膚腫瘍です。大きさは様々で、全身どこにでも発生します。徐々に増大し、放置するとかなり大きくなることもあります。
治療
手術での切除を行います。切除方法は様々で、脂肪腫の大きさや形によって、最適な切除方法を検討します。