痛みがある方
皮膚の痛みの原因として、外部刺激、炎症、神経系の疾患、そしてストレスや疲れなど多岐にわたります。痛みを伴う皮膚弛緩は、やけど、帯状疱疹、床ずれ、うおのめ、たこ、蜂窩織炎、急性爪囲炎などがあります。痛みが気になる方は、ご相談ください。

やけど・熱傷

暖房を使用する冬に多く、ストーブやポットの熱湯が原因のことが多いです。最近では小児、特によちよち歩きを始めた幼児がウォーターサーバーで受傷することが多いです。やけどは皮膚が傷害された深さにによって3度4段階に分けられます。やけど直後は深さの判断ができない場合が少なくありません。

治療

まずはあわてずに水道水などで患部を冷やしてください。軽症であると自己判断はせずに早めにご来院ください。カイロや湯たんぽなどの低温熱傷の患者さんは軽く考えて受診が遅れることが多いです。症状の深度によって使用する外用薬が異なります。痛みの強い場合は痛み止めの内服薬を、二次感染を生じている場合は抗菌剤を処方します。

帯状疱疹

帯状疱疹は「水ぼうそう」のウイルスが原因で起こります。一番最初に感染した時(主に幼少期)に「水ぼうそう」として発症し、一旦免疫をつくり症状は治まりますが、ウイルスは一生体に潜伏します。免疫力が低下したとき、潜んでいたウイルスが再活性化して帯状疱疹を発症します。

治療

抗ウィルス薬の内服薬を処方します。腎機能が低下している患者さんには抗ウイルス薬を減量する必要があり、かかりつけ医や健康診断での血液検査の結果を持参していただけると治療がスムーズに行えます。とても痛い病気ですので、鎮痛薬の内服も必要になります。痛みを我慢すると帯状疱疹後神経痛が残りますので、痛みは我慢せず申し出てください。最近、予防効果の高いワクチンも開発されました。当クリニックではワクチン接種も行っておりますので中高年の方で帯状疱疹の発症が心配な方はご相談ください。

床ずれ・皮膚潰瘍

皮膚潰瘍の原因は様々ですが、外傷や皮膚の血流不全などによって皮膚に欠損ができた状態です。床ずれや糖尿病・血流障害に伴う下肢潰瘍などは重症化しやすく、治癒まで長い時間を必要とします。

治療

症状によって治療法も異なります。糖尿病や動脈硬化が原因の場合は内科主治医との連携も必要です。患部の洗浄、外用薬治療で改善しない重症の患者さんは手術が必要になることもありますので総合病院と連携し、治療いたします。治療後に再発しないよう予防指導も行います。

うおのめ・鶏眼、たこ・べんち

うおのめ・たこは、どちらとも長期にわたる物理的な刺激によって皮膚の角質が硬く厚くなる病気です。うおのめは足に多いですが、たこは刺激の加わる部位であれば他の場所にも生じます。うおのめは、厚くなった角質が皮膚の内部に向かってくさび状に芯ができ、歩行時に激しい痛みを伴うのが特徴です。一方、たこは、皮膚が外側に少し黄色味を帯びて厚く盛り上がり、芯は無く、痛みがないことが多いです。

治療

まず症状が悪化しないよう、患部の刺激を少なくするような工夫も必要です。できてしまったうおのめ・たこは、貼り薬で硬くなった部分を柔らかくして取り除く方法が一般的です。場合によっては、メスやレーザーを用いて取り除く治療もあります。

蜂窩織炎・蜂巣炎

わずかな切り傷、虫刺されや水虫などから化膿性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌が皮膚の深部や皮下脂肪組織に侵入し感染し、赤みや腫れ、痛みがあり、ひどくなると発熱をともないます。ひざから足首までの部分によく生じますが、他の部ににもみられます。

治療

治療としては、安静と抗生物質を内服します。症状がひどい場合は点滴治療が必要なこともありますので、その際は入院での治療が可能な施設と連携し治療します。

急性爪囲炎・瘭疽(ひょうそ)

指先のささくれのような小さな傷などをきっかけにして感染が起こり、爪の周囲が赤くはれ上がって強い痛みを伴います。膿がたまることもあります。

治療

主に黄色ブドウ球菌が原因ですので、この菌に効果のある抗生物質の飲み薬や軟膏で治療をします。痛みが強い場合には痛み止めの飲み薬を併用します。膿がたまっている場合は小さい穴をあけて、膿を出してあげると痛みが弱まり、早くよくなります。

異物

原因となる異物は木くず、木棘からガラス、魚骨など多種多様ですが、多くは患者さんの問診、患部の観察で診断できます。

治療

麻酔なしで取り除ける例が多いですが、異物が深く侵入し容易に除去できないような異物は、局部に麻酔をして切開したのちに摘出することも検討します。